CA Log

CA Log #31
2023年をワクワク元年に!

2023.1.19

コロナ禍や戦争、世界経済をはじめ、目まぐるしく変化する日常。それに伴い、私たちのビジネス環境は大きな転換期を迎えています。そんな環境下で私たちは何をすれば良いのでしょうか。今回は、ビジネスにとって大切な「妄想」について書いてみたいと思います。

「妄想」という言葉に皆さんはどんなイメージを持つでしょうか?
私は、事業を成長させるために必要不可欠な思考方法だと考えています。良く「変化対応」という言葉を耳にします。これだけ不確定要素が多く、変数に溢れた社会は、事業にとってプラスにも、マイナスにも作用する事でしょう。変化対応はとても大事なことです。しかし、それだけに捕らわれてしまう事は危険だとも考えています。

理由は簡単です。
「現在抱える課題の解決を連続で行い、正常な状態や業績の好転を目指す」というところに発想が偏っていると考えるからです。きっと日本中の多くの企業が当たり前に取り組んでいる事だと思います。例えば、 

・DX化
・JOB型採用 
・ブランディング 
・デジタルマーケティング…ほか  

等を考えて見ても、新しい要素は何一つありません。仮に実現できたとしても、社会の中で事業を一気に成長させるだけのトリガーになり辛いと言えます。何故なら多くの企業が当たり前に取り組み、実施している事だからです。この発想の延長線上に新たな成長戦略を描くことは困難です。「変化対応」を目的にした場合、このようなエラーが発生する確率が高くなると考えています。

理由は、もう一つあります。
発想の出発点が「現在の事象」だという事です。現時点で抱える課題や目標をベースに未来を創造していく、「フォアキャスティング」という思考方法。その主語は企業です。現状の延長線上にある未来は築けても、企業が本来持つ潜在価値や可能性を顕在化する事は困難だと考えます。つまり、新たな成長ストーリーを生み出すのは難しいと考えるのです。

ここで「妄想」の登場です。
妄想には制限も制約もありません。1・2年先は読めなくても、10年先の未来なら何となく想像し易いはずです。

・10年後の社会はどうなっているか
・人口形態からどのような市場の変化が想像できるか
・市場のニーズやウォンツはどう変わっていそうか
・自分たちの業界はどうなっていそうか
・自分たちの競合企業はどうなっていそうか
・新たな異業種からのチャレンジャーはいそうか
・自分たちが売るべき商品やサービスはどうあるべきか
・どう社会に存在する事が最も幸せか

フォアキャスティングの主語が企業であれば、バックキャスティングの主語は「社会・企業・人」です。自身の経験値や価値観・センスをフルに発揮してビジネス的に想像する事が、本テーマの「妄想」です。まずは、自分たちの「10年後のあるべき姿」を自由に妄想してみる。そして、そこからのバックキャスティングで今何をすべきかを検討してみる。きっとこの発想の転換だけでも企業の潜在価値を知る事に繋がり、今まで見えてこなかった新たな成長曲線が見えてくるはずです。自分たちの目指す先のイメージが明確になったところで、あらためて考えてみましょう。

・DX化
・JOB型採用 
・ブランディング 
・デジタルマーケティング…ほか  

同じ取り組みをするにしても、意味性や目的が変わって見えるはずです。
しかし、この発想も前段に述べたフォアキャスティング同様、偏り過ぎると現実とのギャップに無理が生じてきます。
そこで、このように考えてみることをおススメします。

事業活動での
❶ 課題解決ベース … フォアキャスティング思考
❷ 新規開発ベース … バックキャスティング思考

きっとこう捉えるだけで、新たな気づきがあるはずです。

    ❶と❷のギャップをどう埋めるのか、日々の事業活動にあらたなKPIが登場するはずです。
    是非、皆さまにもこのような思考法を用いて、2023年をワクワクする年にして欲しいと願っております。 


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