Branding












Premium Apple Brandy CRAZY DAYS
青森の恵みを
遥か遠くへ、
世界の街へ。
CRAZY DAYS ブランディング・プロジェクト|3部作、完結への軌跡
太古の神々が眠るとされる、世界自然遺産・白神山地。その森の奥から湧き出す、透き通るような清冽な水。厳しい冬と豊かな土壌に育まれた、甘く酸味のバランスが絶妙な青森のりんごたち。その全てが、一つの夢へと繋がった。青森から世界へ。地域が誇る最高の素材と技術、そして志をひとつに、いま「世界に通用する酒」が、誕生した。
アップルブランデー「CRAZY DAYS」。私たちは、この挑戦の最初期から、ブランド開発、商品設計、ネーミング、パッケージ、PRに至るまで伴走し、3部作の物語を紡ぎあげた。
第1章|WHITE DREAM EDITION──夢のはじまり
ブランディングのスタートは、いつも“知ること”から始まる。私たちは青森に何度も足を運び、事業者の想いに耳を傾けた。
「青森の未来を変えたい」
「地域が誇るりんごを世界のマーケットに通用させたい」
その声に込められた熱量を、私たちは“言語”と“戦略”に変換していった。
はじめにバーテンダー、飲食店の仕入れ担当、百貨店のバイヤーなど、リアルな声を収集。オープンデータやビッグデータを駆使して、蒸留酒市場のトレンド、競合構成、需要の伸長率、SNS上の嗜好傾向などを分析。そのうえで、理想のターゲット像=ペルソナを策定し、ブランドの立ち位置を明確に定義した。
そして、誕生したのが「CRAZY DAYS WHITE DREAM EDITION」。熟成させない“ホワイトブランデー”という希少性と、爽やかな飲み口を武器に、20代〜30代女性にも響く、柔らかく幻想的なデザインを設計。従来のクラフトスピリッツとは一線を画す、“透明感”をキーワードにラベル表現をまとめた。
「かっこいい」
「ギフトにしたい」
「飲んでみたくなるボトル」
そんな声がSNSを通じて広がり、初動でのブランド認知は想定を大きく上回った。
第2章|RED DREAM EDITION──熟成という表現
次に私たちが取り組んだのは、樽熟成を経た“RED DREAM EDITION”のブランディング。フレンチオーク樽で1年間熟成させたこのブランデーは、香り、余韻、深み、すべてがホワイトとは別物。商品に込められた“時間の価値”を、どうデザインに反映させるか?それは、単なるグラフィックの違いでは伝わらないテーマだった。そこで、私たちは「熟成するほど、デザインも成熟する」というデザインシステムを検討した。ホワイトの軽やかさに対し、レッドは重厚で濃密。ラベルの描き込み密度を高め、色味も深く、細部にまで力を込めた。りんごの中に、密やかにオオカミを潜ませる、そんな遊び心も、夢を追う者の“野性”として忍ばせた。結果、RED DREAM EDITIONも、販売後わずか2週間で完売。その後も、リピート希望の声が殺到し、数量限定ながら“幻のボトル”として高評価を獲得した。
第3章|GOLD DREAM EDITION──夢の結晶、世界へ
そして迎えた、プロジェクトの集大成。「GOLD DREAM EDITION」は、日本初の“Pommes Prisonnières”として登場。ボトルの中に、りんごが丸ごと1個入ったアップルブランデー。一目見ただけで忘れられない、圧倒的なインパクト。目指したのは静かなラグジュアリー。ラベルはあえて極限までシンプルにし、主役である“りんご”の存在感を引き立てた。化粧箱は、重厚な木製を採用し、すべてオリジナル造作。贈る側の気持ちに寄り添い、“プレミアムギフト”としてのストーリーを設計した。
予約受付開始から即完売。
展示会や商談会での注目度も高く、流通先からの追加オーダーが相次いだ。SNSでは「開けるのがもったいない」という声が多く見られ、ブランドは名実ともに“青森発のプレミアムクラフト”として確立された。
ブランドを、時とともに熟成させる。
CRAZY DAYSというブランドは、単なる商品名ではない。「夢を追う人を応援する」という思想と、「時間の価値を味わう」という哲学、「青森という地域と自然に敬意を払う」という信念によって形づくられている。私たちは、その思想を、3部作を通じて“進化する表現”として体現してきた。
WHITEでは、純粋無垢な夢を。
REDでは、情熱に燃える夢を。
GOLDでは、奇跡の夢を。
商品ごとにデザインコンセプトを変化させつつ、一貫したトーン&マナーで“熟成するブランド”を演出してきた。実は、これらのストーリーはWHITE DREAM EDITION開発時にあらかじめ設計されたもの。開発初期段階で、ブランド全体を俯瞰で設計し、時流に合わせてアレンジを加え完成されたものだった。
そして、さらなる夢の実現へ向けて。
「CRAZY DAYS」は、3部作という物語を経て、“プロダクト”から“カルチャー”へと進化しつつある。
青森の恵み、造り手の誇り、時間の価値、夢を追う生き様、それらを詰め込んだこのボトルは、今日もどこかで、人生を語り合う夜のテーブルを彩っている。私たちが目指したのは、ただのヒット商品ではない。“記憶に残る体験”を設計すること。そしてそれを、青森という土地とともに語られる“未来の文化”へと昇華させること。
さあ、あなたの物語に、この一杯を。
|BRAND LINEUP|
◎GLOCAL CASUAL BRAND:CRAZY CIDERシリーズ|Hard Cider|Daily
◎GLOCAL SOUVENIR BRAND:CRAZY CIDER MEETSシリーズ|Hard Cider|Gift
◎GLOBAL PREMIUM BRAND:CRAZY DAYSシリーズ|Apple Brandy|Treat/Gift
|領域|
ANALYTICAL PHASE
・市場調査、競合分析(3C/4C)、ペルソナ設計
PLANNING PHASE
・コンセプト開発、テーマ設定、ブランドストーリー開発、メッセージ開発、ネーミング開発
CREATIVE PHASE
・コピー開発、VIデザイン(ロゴ、パッケージ、ブランドサイト、各種アプリケーションデザイン)、撮影、イラストレーション
OPERATIONAL PHASE
・PR施策各種、SNS、サンプリング、プリンティングディレクション、CAMPFIRE監修、他全ての取り組み
|STAFF|
・Producer/Creative director: Toshifumi Nyui
・Copy writer: Tadashi Takahara
・Art director: Kazumasa Masutani
・Designer: Yuya Morisaki
・Illustrator: Akari Nagao
・Web building: Masashi Okada
・Data scientist: Makoto Ishimori
・PR/SNS: Risako Taki
・Photo: JAM STUDIO
・Printing: THE PACK
CRAZY DAYS BRAND SITE
https://crazydays.jp/