Branding

企業ブランディング|エフィラ

一人ひとりの人生を後押しするきっかけに。

神奈川県。首都圏の中でも人口規模が大きく、多様な人々が暮らすこの土地に、静かに、しかし確かな歩みで地域に根を下ろし続ける企業がある。保育、障害福祉、医療、高齢者介護、ジムや宅配弁当などの生活サポート事業を多角的に展開し、「人」に関わる領域を縦横に網羅しながら、地域の課題に寄り添を展開している。

その企業は、旧社名・アンダンテ株式会社、現・EFILa(エフィラ)株式会社。

同社は、神奈川県内では社会福祉分野においてNo.1の実績と規模を誇る企業グループだ。新規事業が次々と立ち上がり、ステークホルダーも、地域社会も、社員の数も、日々変化する。その中で、旧社名「アンダンテ」はある“壁”に直面していた。

✔ 商標が取得できない
✔ 社名の意味が今の事業を十分に表していない
✔ 多角事業をどうグループとして束ねるべきか

実は、3年程前から、同社の代表は社名変更とブランディング再構築の必要性を感じていた。しかし、数々の大手をはじめとするブランディング会社とのプロジェクトは上手くいかなかった。

「どこも、しっくりこなかった・・・。」
「相手は“事業の表層”しか見てくれない。」
「本質を汲み取り、一緒に歩んでくれる存在が見つからなかった。」

このような経緯のなか、私たちに相談が舞い込んできた。

事業を知り尽くし、妄想し、生み出す。

まず取り組んだのは、新しい社名の開発。コンセプトからしっかり生み出されたアイデアや、語感や雰囲気だけで生み出されたアイデア、数百案の中から決まったネーミングは、

“EFILa|エフィラ”。

このネーミングは、「a life(一人の人生)」の文字を逆に並べ替えた造語。反転させることで、その人の人生を陰から支えるという意味を持たせている。どんなに事業が大きくなっても、目の前の“誰か”と向き合い、支える存在でありたい。そんな想いと意思を込めて生み出されたネーミングだった。また、ネーミングは商標登録が可能かの調査を重ねながら提案。弊社の弁理士チームと連携し、事前調査と出願手続きまでをサポート。

「歴史や想い、未来」を、言語化する。

エフィラは、過去に大きな組織崩壊を経験した歴史がある。その当時、代表が自ら学び、生み出したものが、「マネジメントマニュアル」だった。社員ひとり一人の役割を明確化し、社内ルールを整備することで組織は劇的に改善した経験がある。このリアルな歴史こそが、ブランド再構築に織り込むべきストーリーと考えた。

デザインは、言語である。

社会福祉という分野が持つ印象は「ぬくもり」や「親しみ」が強い。一方で、本社機能は極めてシステマチックで合理的。この“相反する2面性”こそが、同社の本質的価値であり、オリジナリティであると考えた。その2面性を、ロゴ、シンボル、可変するシンボル、色彩設計、タイポグラフィ、事業別カラー展開を含む「デザインシステム」で仕組化することを目指した。たとえば、ロゴはシンプルでスタイリッシュなオリジナル書体で親しみを演出しながらも、構造はミニマルで知的な印象に。各事業は色相環に基づき整理され、ブランドの拡張性を担保するシステムに。名刺、封筒、会社案内など、すべてのタッチポイントに統一感を持たせ、「社会インフラ企業」としての信頼感を醸成する仕掛けを施した。

PRは外向けだけではない。

最もエモーショナルな瞬間。それは、幹部社員約250名を前にした新社名お披露目会。代表と私たちは、ただ“新社名を発表”するのでなく、その背景にある物語を社員全員と「共有」する場にしたいという想いで企画開発をすすめた。オープニングにはブランドムービーを放映し、「一人ひとりの人生を支える企業」というパーパスを情緒で届ける。その後、代表と私がフリートーク形式で登壇。過去の資料や生みの苦悩の歴史を交えながら、プロジェクトの経緯と未来の展望を語った。まさに、企業が一枚岩となり、次のステージへの成長を誓い合う場となった。

ブランディングを、“経営のインフラ”へ。

エフィラの事業はすでに地域の“社会インフラ”として機能していた。私たちが提案したのは、さらに2つの「インフラ」を築くこと。一つは、デザインを社会とつなぐ仕組みとして、インフラ化すること。もう一つは、企業と社会のコミュニケーション(PR・広報)を、インフラ化することだった。単なる“かっこいいロゴ”でも、単なる“新しい社名”の開発でもない。企業ブランディングとは、企業の「意志」や「人格」を社会と共有するための仕組みそのものだと考えている。

数字では測れない「納得感」という成果。

このプロジェクトの特筆すべき成果は、“成果物”そのものだけではなかった。
3年ほど前から頓挫していたプロジェクトが、ようやく「形になった」こと。何より、7社の大手を含むブランディング会社でも成し得なかった“納得”が、今回、得られたこと。その事実こそが、私たちが提供した最大のバリューだと考えている。

企業ブランディングにおいて、正解が一つということはない。しかし、“その企業にとって”の最適解は、必ず存在するはずだ。私たちの役割は、その“最適解”に向けて、共に悩み、共に考え、共に創りあげていくこと。地域を支え、社会課題に挑み続ける企業。その歩みを、社会と共有し、支え続けるブランディング。EFILaのさらなる挑戦は、いま始まったばかりだ。

✔ 自社のカルチャーを形成し、企業力を高めたい
✔ 採用マーケットで勝ち組を目指したい

このような課題感をお持ちの企業様は是非気軽にご相談ください。

|領域|

ANALYTICAL PHASE
・市場調査、競合分析(3C/4C)
PLANNING PHASE
・コンセプト開発、テーマ設定、ブランドストーリー開発、メッセージ開発、ネーミング開発
CREATIVE PHASE
・コピー開発、VIデザイン(ロゴ、シンボル、コーポレートサイト、オフィス内装、事業所外観装飾、社用車、ユニフォーム、他各種アプリケーションデザイン)
OPERATIONAL PHASE
・商標登録支援、WEBサイト、システム運用支援

|STAFF|

・Producer/Creative director Toshifumi Nyui
・Director Teppei Ueda
・Copy writer Tadashi Takahara
・Art director Kazumasa Masutani
・Designer Midori Shimada
・Web design direction Yoshito Takenaka
・Web building Masashi Okada
・Data scientist Makoto Ishimori
・PR Azusa Saito / Chihiro Miyagaki

EFILa Corporate SITE
https://efila.co.jp/


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