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#13

アーリーアダプターという
「新しいもの好き」の話

2020.6.23

私は「新しいもの好き」だ。と同時に、仕事柄、世の中のトレンドにも注目している。 さて「新しいもの」とは、一体どういうものなのだろうか。なぜ私が見つけられたのだろうか。

「新しいもの」がトレンドになる前、それを見て「いろいろと利用方法を考えてみたら、なんだか便利そうだぞ」とか「このようにアレンジすると、もっと楽しくなりそうだな」などと、その商品・サービスの利用価値を膨らませてくれる一定の層が存在する。実際に利用してみて、アレンジしてくれて、ファンになって、誰かに広めてくれたりする。
「新しいもの」が後にトレンドになる過程では、こういう一定層、つまり「アーリーアダプター」という存在が、なにより重要である。
というわけで、今回はイノベーター理論について、簡単に考えてみたい。

イノベーター理論とは、新しい商品やサービスなどが市場で普及していく際に、それら新商品を受け入れる層を「順番に」5つに分類したものだ。イノベーター(革新者)、アーリーアダプター(初期採用者)、アーリーマジョリティ(前期追随者)、レイトマジョリティ(後期追随者)、ラガート(遅滞者)の5つに分けられる。詳しくはいろいろなサイトで解説されているので、ここでは割愛させてもらう。


イノベーターはトレンド面ではなく「好奇心」で商品・サービスを選択する。人とは違ったもの、目新しいことを好み、専門的であり、その商品・サービスの一番のファンと言えるだろう。そしてその「イノベーターの選んだ、少しファンのいる商品・サービス」を、アーリーアダプターが見つけだす。それが自分にとって価値があるものか、先のイノベーターの状況を把握し、吟味する。また積極的に「新しいもの」をサーチしては、次のトレンドとして紹介する者もいる。インフルエンサーやインスタグラマー、ユーチューバーなど、フォロワー数が多いほどに「アーリーアダプター」と言っていいかもしれない。
 

クライアントから「たくさん売れる様にしてほしい」と言われることが多い。しかし、広く一般的に「たくさん売れる」前に、価値に共感してくれる、ブームでない商品を一緒に育ててくれる「ファン」を増やすことが、順番的には必要だ。そのためには「価値を理解してくれる層」の目の前に商品・サービスを露出させないといけない。自分ごとでない層にいくら説明しても効果はでない。

情報・広告は「価値のわかる相手」に届けなければならないし、その相手が「どこにいるか」を知っておかなければならないのだ。

ファンが増えてから、その商品・サービスが一般的に流行するまでには「キャズム」と呼ばれる深い溝がある。流行させるために、その溝を超えることがビジネスのミッションとなる場合も多い。イノベーターやアーリーアダプターは好奇心や価値で商品・サービスを選んでくれたが、キャズムの先のアーリーマジョリティには「安心感」が必要となる。買って損しない間違いない商品、個人的にも、社会的にも、安心を得た商品・サービスだけが、彼らの購入対象となる。このような、とても厳しい溝を、インフルエンサーの影響力や購入者のクチコミ、広告や番組、SNSなどを屈指して、飛び越えていくのだ。

「新しいもの」は、若い世代から生まれることが多い。その「新しいもの」は若年層から高齢層へと伝播していくことになる。最近ではミレニアル世代でのトレンドが後のブームとなることが多いので、特にこの世代の動向に注目している。

ちょうどZ世代の年齢にあたる私の息子には、いまのトレンドについて、いつも教えてもらっている。そんな貴重なご教授をいただきつつ、今後もたえず「新しいもの」を探していきたいと、考えている。

株式会社クリエイティブアローズ
代表取締役 乳井 俊文